I2Cバスのプルアップ抵抗の値


(c) 3.3kΩ
SCLとSDAの出力は,オープン・コレクタ,または,オープン・ドレインなので,必ずプルアップ抵抗が必要です.そのため「(a) ∞(抵抗は付けない)」は間違いです.また,100kHzのクロック信号の半周期の時間は5μsです.33kΩと150pFの時定数は5μsになり,クロック信号電圧が十分に立ち上がりません.したがって「(b) 33kΩ」も間違いです.
また,I2C出力の規格では,吸い込み電流の最小値が3mAとなっています.そのため,プルアップ抵抗が330Ωでは,信号が十分にロー・レベル("L"レベル)とならないため,「(d) 330Ω」も間違いです.
一方,3.3kΩのときの時定数は0.5μsと小さく,3mAの電流で十分に"L"レベルになるため,適切な抵抗値は3.3kΩということになります.