オーディオ機器でのソース・フォロア回路のひずみ
(c)の回路
ソース・フォロア回路では,ソース端子の電圧は,ゲート端子の電圧から,ジャンクション・FETのゲート・ソース間電圧を引いたものになります.信号を加えたときに,ジャンクション・FETのゲート・ソース間電圧が非線形に変化すると,ソース端子の電圧は,ゲート端子の電圧を正確に追従できず,ひずみが発生します.
ジャンクション・FETのゲート・ソース間電圧は,ドレイン電流によって変化します.図1の(a)~(d)の中で,信号を加えたときに,ジャンクション・FETのドレイン電流が変化しないのは(c)だけです.そのため,全高調波ひずみ率が最も小さいのは(c)になります.