インターフェース通信 2021年12月号特集
「大変革期の車載ネットワーク入門」【立ち読み版】
Interface2021年12月号の特集は「大変革期の車載ネットワーク入門」となります.第1部では,現在の車載ネットワークの全容を解明します.第2部では,CANの基礎知識や規格,テスト通信の実装方法を解説します.テスト通信の実装は,CAN初体験の筆者が初心者目線で丁寧に解説します.第3部では,車載イーサネットの仕様をさまざまな面から解説します.
今の自動車の電動化においては,既存の車載ネットワーク規格で,車両システム全体の通信と制御が辛うじて成り立っています.パワー・トレイン系やボディ系という領域ごとに,CAN FD やCAN,LINなどの通信でやりくりしています.
表は現在(2021年),主に使用されている車載ネットワークのプロトコルの一覧です.ここでは,プロトコルの特徴と規格の詳細について解説します.
筆者の本業は車載マイコンのデバッグです.これはマイコンを使用した開発時のデバッグではありません.ユーザから「仕様通りに動作しない」と言って返却された,マイコン製品の不良原因を突き止め,フィードバックする業務です.
CANの概要が分かったら実際にCANを動作させてみたくなるのが人情です.今回はRH850/F1K評価ボード(S810-CLG5-F1K,サニー技研)を使用しました.この評価ボードの仕様と外観を示します.
車載イーサネットは,故障診断用の通信インターフェースとしてスタートしました.しかし,民生/産業用製品の通信インターフェースとは異なる発展を続けています.これは車載ECU(Electronic Control Unit)が使われる環境の違いや民生/産業用製品のハードウェア構成と大きく異なるためです.
本章では,車載ECUにイーサネットを実装する上でのハードウェアとソフトウェアについて説明します.車載イーサネット通信を行うためのハードウェアの基本構成を示します.具体的な実装例を示すために,マイコンとPHYについては次の部品を使用し,各回路の実装事例を紹介します.
12月号には,別冊付録,~USB接続でサッ!GOWIN FPGA 登場~『5000円ボードで始めるFPGA開発』が付属されます. 従来,FPGAの開発には,数万円のボードが必要でしたが,5,000円以下で購入できるボードGowin RUNBER Development Board(Seeed Technology)が登場しました.秋葉原やネット通販で購入できます.搭載されるFPGAは,GW1N-UV4LQ144 (GOWIN)で,LUTが4608個,FFが3456個,B-SRAMが180Kビット,ユーザ・フラッシュが256Kビット,18×18乗算器が16個搭載されています. 小型ながら書き込み回路,水晶発振器,7セグLED,スライド・スイッチ,プッシュ・スイッチが搭載されており,ストップウォッチやUART通信回路などを作れます. |
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