インターフェース通信 2019年7月号カメラで測る画像センシング

■特集案内

　インターフェース2019年7月号の特集は，「カメラで測る画像センシング」となります．小型コンピュータとカメラで撮影した画像を，画像処理や人工知能で加工し，長さを図ったり，基準画像との差分を検出したり，顔認識を実験します．また，特設記事として，ラズパイ・カメラの活用法をまとめた「保存版ラズパイ・カメラ便利帳」も掲載しています．

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　ラズベリー・パイなどの小型コンピュータ＋カメラで撮影した画像を，画像処理や人工知能（特化型）によって加工，認識する技術が注目を集めています．

　筆者は宇宙ロケットにもラズベリー・パイ＋カメラを搭載しています．ラズベリー・パイ＋カメラは技術をマスタして，応用の幅を広げてください．

●対象物と円を一緒に撮影することで長さを測る
　最近はさまざまな計測や検査を「非接触，非破壊」で行うことに注目が集まっています．対象物に触れることなく計測することで「破壊や汚れ」のリスクを減らせます．

●基準画像との差を検出するだけだが結構使える
　ここでは，「背景差分」を応用します．応用はいろいろ考えられます．
・画像中に人や動物が侵入した
・太陽が昇った/ 沈んだ
・自動車や人が通過した数をカウント

　実際に顔認識をやってみます．応用例としては人物だけに反応する監視カメラを作ります．撮影した画像中に人の顔が認識されたら通知＆録画してくれます．

　ラズベリー・パイには専用カメラ・モジュールが用意されています．主な構成部品はイメージセンサと電圧レギュレータ，クロック，コネクタ，光学レンズです．

　ラズベリー・パイ専用カメラであるRaspberry Pi Camera Module V2 は，非常に高性能であり，スマホの内蔵カメラとほぼ同じ性能，機能を持っています．しかし，その性能を十分に生かそうとするならば，Raspbian OSで提供されている以下の4つのアプリケーションを使用する必要があります．
・raspistill
・raspivid
・raspiyuv
・raspividyuv

　Piカメラでは，画像サイズの変更は「2つの方法の組み合わせ」で行われます．1つ目はPiカメラV2の駆動モードです．これは-- modeオプションで指定します．

　Pi カメラに限らず，カメラには露出調整機能が付いています．自然界の光のダイナミック・レンジは非常に広く，その全てをイメージセンサやフィルムに記録ることはできないからです．

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＠東京
オフ会ウィーク　1月21日～25日
~~1月21日(月)「ESP32マイコン＆M5Stack」~~
~~1月22日(火)「AIコンパイラの世界」~~
~~1月23日(水)「音声信号処理コンピュータ」~~
~~1月24日(木)「ラズパイで作る本格Myサーバ」~~
~~1月25日(金)「最強Ultra96＆AI画像認識」~~
~~2月27日(水)「量子コンピュータ」~~
~~3月26日(火)「国土地理院で始める地図とIoT」~~
~~5月17日(金)「IoT時代のモダンOSの世界」~~
5月30日(木)「センサARコンピュータの世界」
6月17日(月)「ポインタが使えるモダンC++風言語Rust×組み込みの研究」
6月21日(金)「ラズパイ画像センシング」
＠大阪
~~1月31日(木)「最強Ultra96＆AI画像認識」~~
＠京都
~~2月22日(金)「量子コンピュータ」~~
＠岡山
~~3月14日(木)「IT農業」~~
＠福岡
~~1月16日(水)「IT農業」~~
＠仙台
テーマ＆調整中
＠浜松
5月23日(木)「IT農耕実験の世界」

■次号予告

■見逃しインターフェース

　インターフェース2019年2月号の特集は，『これから期待のコンピュータ技術百科』と『保存版コンピュータ比べる図鑑』の2本立てとなります．コンピュータ技術百科では，量子コンピュータや人工知能アルゴリズムについて解説しています．コンピュータ比べる図鑑では，ボード・コンピュータやセンサ，コンピュータ・システ，高速インターフェース，フラッシュ・ストレージ，OS/ ソフトウェアなどを色々と比較してみました．

■Interface バックナンバー