インターフェース通信 2019年5月号『あなたの知らないモダンOSの世界【事典付き】』


■特集案内

 3月25日発売のインターフェース5月号特集は,『あなたの知らないモダンOSの世界【事典付き】』となります.本特集では,IoT時代にキー・テクノロジとなるFreeRTOSやArm Mbed OS,MicroPythonなど,モダンな「マイコンOS」を解説します.実験では,複数のIoTマイコンを分散配備させたような「小型箱庭IoT」を作りIoTの実験を解説します.また,MicroPython高速化やクラウド直結できるIoTマイコン・ホードの紹介も行います.さらに,特設保存版 OS事典も付いています.



 IoTデバイスでは,高性能なハードウェアで複雑な処理を実行し,インターネットに接続してクラウド経由でさまざまなデータをやり取りします.これを実現してくれるのが,IoTデバイス内蔵OSと,IoTクラウドです.



 OSはIoTマイコンのハードウェア上で動作し,アプリケーションのための実行環境を提供します.実行環境にはOSのサービスを利用するためのシステム・コールや,デバイスを利用するためのデバイス・ドライバ,ライブラリが含まれます.



 IoTマイコンとIoTモダンOSを使った実験を行ってみます.約700円で入手できるIoTマイコンESP32による8ボード・クラスタを構成し,その上で分散構成のニューラル・ネットワーク「箱庭IoT人工知能」を構築します.



 FreeRTOSは,マイクロコントローラ向けの小型軽量OSです.開発から15年以上にわたって人気のあるオープンソースのRTOSでした.2017年11月のAmazon Web Service開発者イベントre:Invent 2017で,AWSがFreeRTOSのプロジェクトをホストしていくことが発表されました.



 ここでは,マイコンでの定番Python環境MicroPythonにC言語モジュールを追加して,処理性能UP方法の研究を行ってみます.行列乗算処理が50~100倍速くなりました.



 ここまではMicroPythonのunixポートを使ってPC上で実行していました.次はESP32上で動かしてみます.ESP32での実行には,ESP32を使ったモジュールESP32-WROOM-32の開発キットである ESP32-DevKitCを使います.



  本稿では,マイクロチップ・テクノロジー(Microchip)がGoogleと開発した8ビット・マイコン・ボードを使って,Googleクラウドに直接接続する例を示します.



 紹介するNuttXは,日本ではまだメジャーではありませんが,2007年に作者Gregory Nuttがリリースして以来,ドローンやオーディオ製品をはじめ,さまざまなプロダクトで採用されてきたオープンソースRTOSです.



 原則ローカルのCPUに単独でインストールして機能動作する完結したソフトウェアをOSの対象として選びました.仮想マシンやクラウドOS環境などは基本的には除外しますが,一部プログラム走行環境やCloud OSと呼ばれるものも対象としています.



※画像をクリックしてください.さらに詳細なInterface2019年5月号の目次をご覧いただけます.



※画像をクリックしてください.「Interfaceオフ会」のページに移ります.

@東京
オフ会ウィーク 1月21日~25日
1月21日(月)「ESP32マイコン&M5Stack」
1月22日(火)「AIコンパイラの世界」
1月23日(水)「音声信号処理コンピュータ」
1月24日(木)「ラズパイで作る本格Myサーバ」
1月25日(金)「最強Ultra96&AI画像認識」
2月27日(水)「量子コンピュータ」
3月26日(火)「国土地理院で始める地図とIoT」
5月17日(金)「IoT時代のモダンOSの世界」
@大阪
1月31日(木)「最強Ultra96&AI画像認識」
@京都
2月22日(金)「量子コンピュータ」
@岡山
3月14日(木)「IT農業」
@福岡
1月16日(水)「IT農業」
@仙台
テーマ&調整中
@浜松
「IT農業」調整中




■次号予告

 VR(仮想現実)/AR(拡張現実)というとゲームのイメージが強いかと思いますが,センサ・データの表示にも有効です.今回の特集では,マイコンで取得したセンサ・データを現実世界に重ねることで,普通であれば見えない情報を可視化する実験を行います.ノートPCまたはスマホさえ持っていれば始められます.他にも,VR/ARとの相性の良いUnityという無料ツールの使い方や,VRメガネの入門機Oculus Goのアプリケーション開発も紹介します.



■見逃しインターフェース

 インターフェース2018年12月号は,第1特集で人工知能の育て方を解説します.さらに,第2特集では育て方の例として,猫を判別して撮影する「AIひょっこり猫カメラ」を紹介します.また,機械学習などで利用可能な,公開済みのデータセットも紹介します.

■Interface バックナンバー

My人工知能の育て方
ラズパイ・ESP32 IT料理実験
ラズパイ・カメラ・センサ IT農耕実験
新定番IoTマイコンESP32大研究
IoT新技術 なるほどブロックチェーン
360°&マルチ時代カメラ画像処理
ちゃんとはじめる学習コンピュータ[事典付き]
もくもく自習 人工知能
AIスピーカの仕組み 音声信号の科学
陸・海・空!ラズパイの限界に挑戦[ムービーDVD付き]
知っ得 世界のAI技術
人工知能ウルトラ大百科
これから注目のIoT無線 大研究
IoTのための地図・地形・地球 大集合
IoTのヒント満載!センサ事典256
ラズパイ実験室 はじめてのIoT 2017
新・科学計算ソフト ウルトラ大集合 [DVD付き]
AI/VR基礎固め!新・画像処理101 [CD付き]
未来USB実験!保存版 新タイプC&給電
初めてのARMとCとアセンブラ [DVD付き]
金融ビッグデータ AI解析に挑戦
IoT&スパコン!ラズパイ時代の自分用コンピュータ作り
スポーツに健康に!ウェアラブル人間センサ入門
SDカード便利帳付き!切手サイズIoT無線センサ入門


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