インターフェース通信 2019年4月号『国土地理院から始める地図とIoT ［便利帳付き］』

■特集案内

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　2月25日発売のインターフェース4月号特集は，『国土地理院から始める地図とIoT［便利帳付き］』です．国土地理院やGoogleEarth，OpenStreetMapなどの地図情報を活用したIoT農業，SNS/GPSとの組み合わせ実験など，地図で広がるIoTの世界を解説します．また，国や自治体などが公開する位置情報付きのデータを紹介する「地図データ便利帳」も付いています．

　　ここ数年，マイコンや小型コンピュータが簡単にネットワークにつながるようになりました．中には数百円で購入できる無線付きマイコン基板もあり，自宅や職場，畑，キャンプ場などにばらまき放題です．

　最近，高精度測位が身近になりつつあります．筆者の専門分野はGPSで，2012年ごろからRTKGNSS（基準局の補正情報を使った高精度測位システム）などに触れています．当時の安価なGPS受信機では，米国のGPSだけを使った測位が主流でした．

　国土地理院は，国土交通省の特別な機関です．
・日本の国土の位置，重力，地磁気に関する測定
・地理空間情報の管理/ 提供/ 地域連携
・国土の地図や空中写真の整備/ 更新
・防災および環境保全に必要な地理空間情報の整備
・電子基準点の運用
・地殻変動の監視
・験潮，宇宙測地
・公共測量の指導
などの役割を担っています．

　現在，私たちの身の回りには，さまざまな位置情報を地図上に展開して利用できる「GIS（地理情報システム：Geographic Information System）」や「Webマッピング・サービス」と呼ばれるような仕組みが当たり前のように存在しています．

　近年，農業においてもIoTやAIといった最新のテクノロジを活用したアグリテックという分野が注目されています．今回はお手軽アグリテックということで，Arduinoやラズベリー・パイを使って土壌水分モニタを作れないか検討しました．

　M5StackにGPSモジュールとウォッチ・ベルトを加え，自分の位置を地図上で把握できるスマート・ウォッチを作ります．

　ラスベリー・パイとESP32 搭載 M5Stackを使って，遅延情報の収集と「駅すぱあと路線図」への情報表示を行う方法を紹介します．

　マイコン・ボードに接続したセンサでドアの開閉を検知し，ブラウザ上に表示した地図上に表示するというシステムを作成します．

　インターネット上には個人で利用できる地図，地形に関するデータが，国土地理院やグーグルなどから提供されています．この地図/地形図に重ね合わせて表示することで新たな価値を創出できそうな「オープンデータ」が，国や自治体などから公開されています．

※画像をクリックしてください．「Interfaceオフ会」のページに移ります．

＠東京　オフ会ウィーク　1月21日～25日
~~1月21日(月)「ESP32マイコン＆M5Stack」~~済
~~1月22日(火)「AIコンパイラの世界」~~済
~~1月23日(水)「音声信号処理コンピュータ」~~済
~~1月24日(木)「ラズパイで作る本格Myサーバ」~~済
~~1月25日(金)「最強Ultra96＆AI画像認識」~~済
2月27日(水)「量子コンピュータ」
3月26日(火)「国土地理院で始める地図とIoT」
＠大阪
~~1月31日(木)「最強Ultra96＆AI画像認識」~~済

＠京都
2月22日(金)「量子コンピュータ」
＠岡山
3月14日(木)「IT農耕実験の世界」
＠仙台
テーマ＆調整中

■次号予告

■見逃しインターフェース

　インターフェース2018年11月号は，ラズパイやESP32を使用した，IT料理の実験を行います．実験として，低温調理器やIoT熟成カレー調理器，IoT透明氷メーカ，においセンサなどを解説します．また，食のテクノロジとして，味覚センサやにおいセンサ，おいしそうさを推定する料理画像，調理をAIでアシストする研究などを紹介します．
　第2特集では，実際に農業などのアウトドア用途にも使えそうな厳選10種類のIoTセンサの使い方を紹介します．さらに，研究特集として，JPEG画像センシングによる美容テクノロジに迫ります．

■Interface バックナンバー