インターフェース通信 2018年12月号【立ち読み版】

■特集案内

　10月25日発売のインターフェース12月号では，第1特集で人工知能の育て方を解説します．さらに，第2特集では育て方の例として，猫を判別して撮影する「AIひょっこり猫カメラ」を紹介します．また，機械学習などで利用可能な，公開済みのデータセットも紹介します．

　ここ数年で日本や他の先進国ではもちろん，新興国でも人工知能を応用した商品やサービスが利用できるようになってきました．例えば人工知能できれいな写真が撮れるスマホは5,000円程度から購入できます．こうした製品にはあらかじめきれいな写真を学習したモデルが組み込まれており，撮影シーンに合わせた撮影や画像加工を行います．

　収集したデータの品質が悪いとMy人工知能の学習に致命的な影響を与える可能性があります．非常に重要なプロセスです．いくら料理の腕が良くても，悪い素材からは，まずい料理しかできません．

　ディープ・ラーニングは，画像だけでなく音データも判別可能です．ここでは，どうすれば正答率の高いMy「音」認識人工知能を育てることができるのか，実験を交えて解説します．

　ここでは機械学習などで利用可能な，公開済みのデータセットを幾つか紹介します．特に，入手が容易なウェブ上で公開されているものを中心に紹介します．各ウェブ・サイトの規約に従って使用してくだい．

　本特集では人工知能「猫カメラ」作りに挑戦します．定期的に画像を撮影し，そこに猫が写ったときにだけ画像を保存し，Twitterにアップロードします．

　このラズベリー・パイ＋カメラの装置は，定期的に画像を撮影し，そこに猫が写ったときにだけ画像を保存します．猫のよくいる場所に仕掛けておきさえすれば，自動的に大量の猫画像が手に入るのです．

　例えばImageNetのプリトレーニング・モデルをたたき台にして学習することで，手早く精度の良い結果を得られるテクニックがあります．本章ではこの「ファイン・チューニング」と呼ばれるテクニックを試してみましょう．

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■次号予告

　11月24日発売のインターフェース1月号では，IoT向きArmマイコンで人工知能を作り，FPGAで人工知能や画像認識を行うなど，組み込み人工知能を解説します．また，ディープラーニングの1つとして注目されている「強化学習」でロボ作りにも挑戦します．

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■見逃しインターフェース

　インターフェース2018年7月号では，カメラの画像処理について特集します．4台のカメラで全方位撮影を実現する基本的な処理や超広角レンズでVR的な全天球撮影など，動画や360°画像で広がる世界を解説いたします．また，基本動画処理から特殊な効果まで，さまざまな動画処理のプログラムを解説します．その解説したプログラムは，DVD-ROMに収録されていますので，直ぐに使うことができます．

■Interface バックナンバー