Interface 2018年10月号『ラズパイ・カメラ・センサ IT農耕実験』
インターフェース2018年10月号は,ラズパイやカメラ,センサなどを農耕に使用した,IT農耕の実験を特集します.実験内容としては,自動水やり制御,植物センシング,簡易ビニールハウスの制御などを取り上げます.さらに,第2部では,自作のカメラや分光計で農業向けの画像センシングを解説します.
農業で野菜などを作るのに,ビニールハウスなどを使って作物に雨が当たらないようにして栽培する方法があり,施設栽培と呼ばれています.施設の中は,放っておくと冬は低温に,夏はかなりの高温になります.そのため,施設の中で冬は暖房をしたり,夏は換気をしたりしますが.それぞれ過度の温度調節をしないようにする必要があります.それを自動化すると,省力的に野菜を生産できるようになり便利です.
植物を育てる上で,水やり[灌水(かんすい)という]はとても重要な作業の1つです.そして,枯らさないように水をやればよいという単純なものではなく,最適なタイミングと量をマスタすることで,植物の成長を促したり病害を防いだりするとても奥深い作業です.農業の世界では「水やり10年」などと言われたりもするほどです.
植物の画像センシングで注目されているマルチスペクトル・カメラとは,通常の広い波長領域ではなく,ある特定の波長領域のみの信号を複数取り出せるようなカメラが存在しま
す.マルチスペクトル・カメラと呼ばれています.可視光領域を4以上(3の領域では通常のRGBカメラと同じなので,マルチスペクトルをうたうには少なくとも4以上必要)の波長領域で独立した信号として取り出すことが可能です.
色という視点でイメージセンサを研究してみます.
<お品書き>
1,普通のカメラは色を正しく表現できているのか
2,人間の目では見られない近赤外光撮像で何が見えるのか
3, 波長を細かく分割するマルチスペクトル撮像で何が見えるのか
■次号予告
人の生活の中で使われている,身近なコンピュータ技術をテーマにします.中でも,多くの人が関心の高い“食”と“美”にまつわる技術に注目します.ラズベリー・パイやESP32,Arduinoといった定番マイコン・ボードを活用して,主に調理をアシストしてくれるような機器の制作事例を数多く紹介します.また,主観により評価が変わりがちな“食”や“美”に関して,それらを評価するための先端技術や,コンピュータの応用事例を紹介します.
■まだまだ新刊
インターフェース2018年5月号は,春のフレッシャーズ特集として,今春から社会人となる方々が,自分で「もくもく」と昨今話題の人工知能を自習できるように企画しました.人工知能をちゃんと理解してライバルに差をつけよう. |
■Interface バックナンバー
もくもく自習 人工知能
AIスピーカの仕組み 音声信号の科学
陸・海・空!ラズパイの限界に挑戦[ムービーDVD付き]
知っ得 世界のAI技術
高速&リアルタイムPythonの研究
人工知能ウルトラ大百科
これから注目のIoT無線 大研究
IoTのための地図・地形・地球 大集合
IoTのヒント満載!センサ事典256
ラズパイ実験室 はじめてのIoT 2017
新・科学計算ソフト ウルトラ大集合 [DVD付き]
AI/VR基礎固め!新・画像処理101 [CD付き]
未来USB実験!保存版 新タイプC&給電
初めてのARMとCとアセンブラ [DVD付き]
金融ビッグデータ AI解析に挑戦
IoT&スパコン!ラズパイ時代の自分用コンピュータ作り
ラズパイ実験・64ビット・Linux ARM直伝解説
データ解析時代の新定番Python
スポーツに健康に!ウェアラブル人間センサ入門
SDカード便利帳付き!切手サイズIoT無線センサ入門
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