コンテンツコード | DP34371 |
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著者 | 本多 平八郎 |
発行元 | CQ出版社 |
価格(ライセンス料金) | 1,650円 |
仕様 | B5判 281ページ PDF 約18Mバイト |
発行日 | 2012/02/01 |
更新日 | 2012/01/17 |
制限 | ダウンロード制限: サービス停止まで |
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ライセンス条件 | ●本書は著作物であり,著作権法により保護されています.本書の一部,または全部を著作権者に断りなく,複製または改変し他人に譲渡すること,インターネットなどに公開することは法律により固く禁止されています.違反した場合は,民事上の制裁および刑事罰の対象となることがあります. ●本書は,CQ出版社から出版された,2001年5月1日 初版発行の同タイトルの書籍をPDFファイルとしたものです.電子版制作の都合上,オリジナルの書籍と比べて,一部の書体や線の太さ・種類が変更になっている場合があります.また,電子版という性格から,オリジナルの書籍と同一のプリント品質は保証できません.ご了承ください. ●予告なく,本サービス(Tech Village 書庫&販売)を一時休止または終了することがあります.サービス休止時やサービス終了後は,本コンテンツをダウンロードまたは閲覧できなくなります. |
解説
※ コンテンツ・リクエストのご要望にお応えして,絶版となっていた本書を復刻しました.
エレクトロニクス機器を製作するためには,その実験や調整,動作確認,保守/校正などを行うために,各種の測定器が必要になります.本格的な測定器は確度や精度が高く,信頼性や操作性も優れていますが高価です.本書では,100MHz程度の一般的な中級オシロスコープを使える環境にある方を対象にして,各種のヘッド・アンプ,実験用直流電源,信号発生器などを設計して製作します.測定の原理と測定回路の設計方法をシミュレーションなどを交えながら具体的かつ詳細に解説し,実際にそれらを製作したうえで,特性を評価しながら検証していきます.
本書は,月刊「トランジスタ技術」に連載されて好評を博した「自作計測器の世界を楽しもう」を加筆/再編集したものです.
目次
確実に動作して永く使える電子機器を作るために第1章 電子回路の製作テクニック
フィルタの過渡応答やアンプの特性の評価に役立つ
第2章 パルス&パターン・ジェネレータの設計と製作
電池や電源装置の特性の評価に役立つ
第3章 直流電子負荷の設計と製作
コラム●プローブは壊れやすい…大切に使いましょう!
±5V,±24V,0〜±20Vの6系統出力で各種の実験に役立つ
第4章 低雑音電源装置の設計と製作
コラム●波乱万丈!感電事故
コラム●こんなトランスが欲しい
コラム●パワー・スペクトラム密度PSD
Appendix A 電源の位相余裕をシミュレーション解析する
電圧計の校正やアンプの調整に役立つ
第5章 交流標準信号発生器の設計と製作
コラム●トレーサビリティ・チャート
コラム●オシロスコープでひずみ成分を判別する方法
微小信号の波形観測に役立つ
第6章 ユニバーサル・アンプの設計と製作
ノイズの少ない信号増幅に重点を置いた
第7章 低雑音ヘッド・アンプの設計と製作
コラム●入力換算雑音電圧と入力雑音電流
過大入力に強く信号源抵抗が高い場合に有利な
第8章 高入力インピーダンス・ヘッド・アンプの設計と製作
コラム●逆電流の小さい接合型FETのダイオード接続
コラム●さらに高入力インピーダンスにするには
交流信号を絶縁して検出するための
第9章 交流電流検出用ヘッド・アンプの設計と製作
コラム●CTやPTを使わないで電流を検出する方法
直流信号を絶縁して検出するための
第10章 直流電流検出用ヘッド・アンプの設計と製作
Appendix B 電源トランスの磁束の漏れを計測する
三つの異なるAC-DC変換方式を内蔵した
第11章 交流/直流ディジタル電圧計の設計と製作
コラム●LEDのダイナミック点灯
Appendix C AC-DC変換回路の動作原理と特性
オーディオ・アンプなどの特性評価に役立つ
第12章 ひずみ率計の設計と製作
コラム●BPFを利用したBRFの応答波形
コラム●低ひずみ発振器の文献
10Hz〜1MHzの信号を発生する
第13章 CR正弦波発振器の設計と製作
Appendix D ウィーン・ブリッジ発振器のAGCと出力アンプの考察
出力電圧の設定をロータリ・スイッチにした
第14章 簡易型低雑音電源の設計と製作
PLL方式で2Hz〜20MHzの方形波を発生する
第15章 クロック・シンセサイザの設計と製作
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電子工作を楽しむのにちょうど良い材料
アナログ系電子工作のネタとしては格好な手順書です。パーツの選択、基板工作のノウハウにとどまらず、回路シミュレータでの具体的な設計解説を取り入れている点がポイントです。「いざ工作!」の手前で立ち止まってしまう方々の背中を押してくれる効果を期待出来そうです.
クロック発信器を作り、低ノイズ電源を作り、測定用ヘッド・アンプを作り、歪み率計を作り、とステップを追い実験環境を整えて行きます。確かに、それらの電子工作はアナログ視点のノウハウもスキルも求められるのですが、まずはシミュレータで回路を動かして楽しんでみるだけでも十分に堪能できるのではないでしょうか。そして、次に「いざ工作!」。[2012/07/17][アナログ屋さん][東京都]