コンテンツコード | DP36103 |
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著者 | アナログ・デバイセズ株式会社 |
発行元 | CQ出版社 |
価格(ライセンス料金) | 2,640円 |
仕様 | A5判 257ページ PDF 約8Mバイト |
発行日 | 2011/10/01 |
更新日 | 2014/02/17 |
制限 | ダウンロード制限: サービス停止まで |
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ライセンス条件 | ●本書は著作物であり,著作権法により保護されています.本書の一部,または全部を著作権者に断りなく,複製または改変し他人に譲渡すること,インターネットなどに公開することは法律により固く禁止されています.違反した場合は,民事上の制裁および刑事罰の対象となることがあります. ●本書は,CQ出版社から出版された,2009年11月1日 第3版発行の同タイトルの書籍をPDFファイルとしたものです.電子版制作の都合上,オリジナルの書籍と比べて,一部の書体や線の太さ・種類が変更になっている場合があります.また,電子版という性格から,オリジナルの書籍と同一のプリント品質は保証できません.ご了承ください. ●予告なく,本サービス(Tech Village 書庫&販売)を一時休止または終了することがあります.サービス休止時やサービス終了後は,本コンテンツをダウンロードまたは閲覧できなくなります. |
解説
OPアンプ(演算増幅器)は,現在ではあらゆるアナログ信号処理の場面で利用されています.これほど一般化され,多種類にわたる製品が送り出されているアナログICは他に類を見ません.
本書は,OPアンプをはじめとする各種高精度アナログICのメーカとして著名な米国アナログ・デバイセズ社が発行した“Op Amp Applications”の前半の2部を翻訳したものです.「第1部」では,OPアンプの誕生から現在にいたる開発の歴史を,その回路構成,設計技術を含めて解説しています.また「第2部」では,OPアンプの内部構造,動作特性とその回路技術,電圧帰還型OPアンプと電流帰還型OPアンプの特徴,高精度アンプと高速アンプの回路的特徴など,OPアンプの基本について解説しています.同社アプリケーション・エンジニアによる詳細かつ正確な技術情報から,自信をもってOPアンプを使いこなすための基礎知識が身につきます.
目次
第1部 OPアンプの歴史第1章 イントロダクション
1-1 OPアンプの登場まで
1-2 ブラックのフィードバック・アンプ
第2章 電子管式OPアンプ
2-1 差動アンプの技術開発
2-2 OPアンプとアナログ・コンピュータの開発
●カール・スワーツェルのOPアンプ
●ベル研究所から見たM9システム
●世界的に見たM9システム
2-3 OPアンプの命名
2-4 電子管OPアンプの発展
●電子管チョッパ型OPアンプ
●OPアンプの非反転入力の使用
●ジョージ・フィルブリックとGAP/R社
●電子管OPアンプのたそがれ
第3章 ソリッドステート技術によるモジュール型およびハイブリッド型OPアンプ
3-1 トランジスタの誕生
3-2 集積回路の誕生
3-3 プレーナ・プロセス
3-4 ソリッドステートによるモジュール型/ハイブリッド型OPアンプの設計
●バラクタ・ブリッジ型OPアンプ
●アナログ・デバイセズ社の誕生
●バラクタ・ブリッジ型OPアンプ,モデル3xxシリーズ
●さまざまなOPアンプのカテゴリ
●モデル121型OPアンプ
●アナログ・ダイアログ誌の誕生
●高速FET OPアンプ・ファミリの設計
第4章 IC OPアンプ
4-1 モノリシックICによるOPアンプの誕生
●μA709
●LM101
●μA741
●LM101A
●μA748
●1パッケージに複数の741が実装されているタイプ,汎用単電源タイプ
●AD741…高精度な741
4-2 スーパーベータIC OPアンプ…LM108からOP97へ
●AD508とAD517
●高精度バイポーラIC OPアンプ…μA725からOP07ファミリへ
●OP27とOP37
●OP07とコンパチブルで単電源/小型パッケージ化
●高精度JFET IC OPアンプ…AD503からAD820,AD822,AD824,AD823ファミリへ
●AD711/712/713,OP249 IC OPアンプ
●電位計用のIC OPアンプ
●低ノイズJFET IC OPアンプAD743/745
●AD820/822/824,AD823シリーズJFET IC OPアンプ
●高速IC OPアンプ
●フランク・グッディナフの『エレクトロニック・デザイン』誌におけるOPアンプの記事
COLUMN 回想 ボブ・ワイドラー…リニアICの先駆者の人柄
第2部 OPアンプの基礎
第1章 イントロダクション
1-1 理想OPアンプの特性
1-2 標準的なOPアンプのフィードバック接続
●非反転増幅回路
●反転増幅回路
●差動増幅回路
1-3 理想ではないOPアンプ…有限のゲインによって引き起こされる定常誤差
●ノイズ・ゲイン(NG)
●ゲインの安定性
●ループ・ゲイン
●ループ・ゲインの周波数依存性
1-4 OPアンプのコモンモード・ダイナミック・レンジ
●出力のダイナミック・レンジ
●入力のダイナミック・レンジ
1-5 両電源と単電源OPアンプの機能的な違い
1-6 OPアンプの選定条件
COLUMN 歴史の一場面
第2章 OPアンプの回路構成
2-1 電流帰還型アンプの基本
2-2 真空管を使用した電流帰還型アンプ
第3章 OPアンプの構造
3-1 単一電源OPアンプの課題
3-2 OPアンプの入力段
●バイポーラ入力段
●バイアス電流補償型バイポーラ入力段
●バイアス電流補償型スーパーベータ・バイポーラ入力段
●FET入力段
●レール・ツー・レール入力段
●入力の過電圧に関する注意事項を忘れずに
3-3 出力段
●出力段のサージ保護
●オフセット電圧のトリミング・プロセス
3-4 OPアンプのプロセス技術
第4章 OPアンプの特性仕様
4-1 入力オフセット電圧VOS
●オフセット調整(内部回路による調整)
●オフセット調整(外部回路による調整)
●入力オフセット電圧ドリフトとエージング効果
4-2 入力バイアス電流IB
●バイアス電流の影響の除去(外部回路)
●IBとVOSによる出力オフセット誤差の計算
4-3 入力インピーダンス
4-4 OPアンプのノイズ・ゲインと信号ゲインの取り扱い
4-5 オープンループ・ゲインとオープンループ・ゲインの非直線性
4-6 OPアンプの周波数応答
●周波数応答…スルー・レートとフルパワー・バンド幅
●周波数応答…セトリング時間
●周波数応答…電圧帰還型OPアンプの利得帯域幅積
●周波数応答…電流帰還型OPアンプ
●帯域幅の平坦度
4-7 OPアンプのノイズ
●ポップコーン・ノイズ
●ノイズの実効値に関する考察
●トータル出力ノイズの計算
4-8 OPアンプの歪み
4-9 同相信号除去比(CMRR)と電源変動除去比(PSRR)
●電源とデカップリング
●電源と消費電流
第5章 高精度OPアンプ
5-1 高精度OPアンプの直流誤差の解析
5-2 チョッパ・スタビライズド・アンプ
5-3 チョッパ・スタビライズドOPアンプのノイズに関する考察
第6章 高速OPアンプ
6-1 電圧帰還型OPアンプ
●コンプリメンタり・バイポーラ・プロセスにより設計された電圧帰還型OPアンプ
●新しい電圧帰還型OPアンプの構成…カレント・オン・デマンド,低電力,そしてスルー・レートの改善
6-2 電流帰還型OPアンプ
6-3 OPアンプの帰還容量の影響
6-4 高速の電流-電圧変圧器と反転入力端子の入力容量の影響
6-5 電圧帰還型と電流帰還型OPアンプでのノイズの比較
6-6 高速OPアンプのDC特性
索引