コンテンツコード | DP36246 |
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著者 | 今村 元一 |
発行元 | CQ出版社 |
価格(ライセンス料金) | 2,310円 |
仕様 | A4判 238ページ PDF 約20Mバイト |
発行日 | 2011/08/01 |
更新日 | 2011/08/05 |
制限 | ダウンロード制限: サービス停止まで |
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ライセンス条件 | ●本書は著作物であり,著作権法により保護されています.本書の一部,または全部を著作権者に断りなく,複製または改変し他人に譲渡すること,インターネットなどに公開することは法律により固く禁止されています.違反した場合は,民事上の制裁および刑事罰の対象となることがあります. ●本書は,CQ出版社から出版された,2008年8月1日 第6版発行の同タイトルの書籍をPDFファイルとしたものです.電子版制作の都合上,オリジナルの書籍と比べて,一部の書体や線の太さ・種類が変更になっている場合があります.また,電子版という性格から,オリジナルの書籍と同一のプリント品質は保証できません.ご了承ください. ●予告なく,本サービス(Tech Village 書庫&販売)を一時休止または終了することがあります.サービス休止時やサービス終了後は,本コンテンツをダウンロードまたは閲覧できなくなります. |
解説
本書は,現在そして将来にわたってテレビ放送に使われるビデオ信号を理解することを目的に,NTSCビデオ信号,ハイビジョン信号やディジタル・ビデオ信号の構成,ディジタル化のポイントとディジタル放送技術まで,現在の多様なビデオ信号に関する技術的テーマに一通り触れることができるように考慮しました.
ちなみに,ハイビジョン信号や放送局内で使用されているディジタル・ビデオ信号,さらにMPEG2やMPEG4で伝送されるディジタル放送までもが,NTSCビデオ信号で確立したY/色差信号技術の上に成り立ち,NTSCビデオ信号の欠点や不足を改善するべく開発された技術です.これらの新しい技術を理解するためにも,そのルーツとなっているNTSCビデオ信号を理解しておくことは重要です.
目次
プロローグ テレビの始まり0-1 走査概念の発明
0-2 機械式テレビジョンと高柳式ブラウン管テレビ
NTSC信号の構成と意味を理解する
第1章 ビデオ信号の基礎知識
1-1 アナログ・ビデオ信号の基礎知識
1-1-1 カラー・ビデオ信号の基本はRGB
1-1-2 ビデオ信号はRGBの情報伝送のためにある
1-1-3 日本のアナログ・テレビ放送はNTSC方式とハイビジョン
1-1-4 NTSCコンポジット・ビデオ信号の波形
1-2 テレビ画像の成り立ち
1-2-1 電子映像システムは「走査」で成り立つ
1-2-2 飛び越し走査
1-2-3 順次走査
1-2-4 ブランキング期間と同期信号
1-2-5 NTSC信号のパラメータ
1-3 同期信号の機能と役割
1-3-1 同期信号の実際
1-3-2 水平ブランキング期間と垂直ブランキング期間
1-3-3 垂直同期信号と水平同期信号の関係
1-4 カラー信号の成り立ち
1-4-1 NTSCエンコーダ
1-4-2 Y/色差コンポーネント信号
1-4-3 カラー・サブキャリア信号
1-4-4 I信号とQ信号
1-4-5 カラー・バースト信号
1-4-6 周波数インターリーブ
1-4-7 4フィールド・シーケンス
1-4-8 SCH
1-4-9 NTSC信号の問題点
1-5 ディジタル・ビデオ信号の基礎知識
1-5-1 ディジタル・ビデオ信号の生成
1-5-2 ディジタル・ビデオ信号の特徴
1-5-3 ディジタル・ビデオ信号の伝送
1-5-4 ディジタル・ビデオ信号の測定
1-5-5 ディジタル放送の方式表示について
コラム1◆NTSC方式の音声伝送方法と伝送帯域
コラム2◆テレビの解像度と表記
コラム3◆SMPTE 170M
コラム4◆コンポーネント信号の応用
コラム5◆カラー・バー信号の成り立ちと表記
NTSCを構成する基本信号の生成と合成/分離
第2章 ビデオ信号の観測技術
2-1 NTSC信号の観測技術
2-1-1 オシロスコープによる波形観測
2-1-2 1Hと1Vの波形を観測する
2-1-3 同期分離回路の実際
2-1-4 ライン・セレクタ
2-1-5 ペデスタル・クランプ回路
2-2 Y/C分離回路
2-2-1 くし形フィルタ方式Y/C分離回路
2-2-2 くし形フィルタ方式Y/C分離回路用IC
2-3 色信号の観測技術
2-3-1 簡易ベクトル・スコープ・アダプタ
2-3-2 色差--GBR変換
2-4 NTSC簡易エンコーダとカラー・バーの発生
2-5 各種テスト信号の使いかた
ディジタル放送時代の主役を理解する
第3章 コンポーネント信号とハイビジョン信号の構成
3-1 アナログ・コンポーネント・ビデオ信号
3-1-1 コンポーネント信号のパラメータ
3-1-2 コンポーネント信号のメリット/デメリット
3-2 ハイビジョン
3-2-1 ハイビジョンはコンポーネント信号
3-2-2 3値同期信号
3-2-3 ハイビジョン信号のディジタル化
3-2-4 多様化されるハイビジョン・フォーマット
3-2-5 720p(750p)
3-2-6 これからのハイビジョン機器
コラム1◆正方画素
コラム2◆テレビの色は偽りの色?---CIE色度図
コラム3◆カラリメトリの話
コラム4◆色温度
コラム5◆コンポーネント信号の呼称
コラム6◆MUSE
NTSC信号のA-D/D-A変換とデータ伝送
第4章 ビデオ信号をディジタル化する基本技術
4-1 なぜディジタル化するのか
4-1-1 アナログ信号とディジタル信号
4-1-2 伝送/蓄積に優れる
4-1-3 信号が扱いやすい
4-1-4 多重化
4-2 ディジタル化の基礎知識
4-2-1 サンプリング(標本化)
4-2-2 サンプリング定理(シャノン-染野の定理)
4-2-3 折り返し歪み(aliasing)
4-2-4 帯域制限フィルタ
4-2-5 量子化
4-2-6 アパーチャ効果
4-3 ビデオ信号用A-D変換回路の実際
4-3-1 量子化分解能
4-3-2 サンプル・クロックの発生
4-3-3 入力信号レベル
4-3-4 入力信号をクランプする
4-3-5 アパーチャ補正
4-3-6 A-Dコンバータの選択
4-3-7 A-D変換の回路例
4-4 ビデオ信号用D-A変換回路の実際
4-5 実際のディジタル・ビデオ信号
4-5-1 パソコンのディジタルRGB信号
4-5-2 放送局内で使用されるディジタル・ビデオ信号
4-5-3 ディジタル・コンポーネント信号のバリエーション
4-6 ディジタル・ビデオ信号の伝送技術
4-6-1 パラレル伝送
4-6-2 シリアル・ディジタル伝送
4-6-3 IEEE1394
4-6-4 コンピュータ・ディスプレイのディジタル伝送
コラム1◆符号化
コラム2◆DGとDP
コラム3◆SDI信号のスクランブル
1次元から3次元への展開
第5章 ビデオ信号の時空間概念を知る
5-1 映像の多次元表示とは何か
5-1-1 ビデオ信号を多次元で考える
5-1-2 動画像の多次元周波数スペクトラム表示
5-1-3 走査線によるサンプリングの周波数スペクトラム
5-1-4 NTSC輝度信号の多次元スペクトラム表示
5-1-5 多次元空間で見る走査による妨害
5-1-6 カラー・サブキャリア信号の多次元空間周波数スペクトラム表示
5-1-7 NTSC信号の3次元スペクトラム表示
5-2 Y/C分離回路で知る多次元処理技術
5-2-1 Y/C分離の基本的な考えかたと1次元Y/C分離
5-2-2 2次元Y/C分離
5-2-3 3次元Y/C分離と適応型Y/C分離
5-2-4 多次元Y/C分離の実現
5-3 ディジタル映像信号処理
5-3-1 EDTV
5-3-2 NTSC放送の高精細化技術
5-3-3 EDTVのワイド化技術
5-3-4 インターレース-プログレッシブ変換
5-3-5 動き検出
5-3-6 動きベクトル
複数のフォーマットの混在に対応する
第6章 ビデオ信号の方式変換技術
6-1 方式変換の基本的な考えかた
6-1-1 アップ・サンプリング
6-1-2 ダウン・サンプリング
6-2 実際の方式変換
6-2-1 走査線変換
6-2-2 画素数変換
6-3 フレーム周波数変換とその問題
6-3-1 適応型フレーム周波数変換
6-3-2 3-2プルダウン方式
コラム1◆ディジタル・フィルタ
コラム2◆画角の話
限られた伝送帯域で各種のサービスを提供する
第7章 ディジタル放送の技術
7-1 ディジタル放送とは
7-1-1 ディジタル放送の特徴
7-1-2 BSディジタル放送
7-1-3 地上波ディジタル放送
7-2 技術的に見たディジタル放送のメリット/デメリット
7-2-1 ディジタル放送のメリット
7-2-2 ディジタル放送のデメリット
7-3 世界のディジタル放送
変調方式と画像圧縮
第8章 ディジタル放送の要素技術
8-1 ディジタル放送に用いられるビデオ信号
8-1-1 Y/色差コンポーネント信号
8-1-2 D端子
8-2 ディジタル変調
8-2-1 ディジタル変調の考えかた
8-2-2 PSK
8-2-3 DQPSK
8-2-4 QAM
8-2-5 8VSB
8-3 OFDM
8-3-1 OFDMとは
8-3-2 OFDMの実現
8-3-3 OFDMのメリット
8-3-4 地上波ディジタル放送とOFDM
8-4 MPEG2
8-4-1 画像圧縮の基本的な考えかた
8-4-2 予測符号化
8-4-3 DCTと量子化
コラム1◆誤り訂正
参考文献
索引