Arm Cortex-M23/M33プロセッサ・システム開発ガイド【第5章】





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■第5章 命令セット■

5.1 背景

5.1.1 この章について

 この章では,Arm Cortex-M23とCortex-M33プロセッサで使用できる命令セットを紹介します.命令セットの全詳細は,Armv8-Mアーキテクチャ・リファレンス・マニュアル(1)に記載されています.加えて,次にも命令セットの説明があります.
  • Cortex-M23デバイス・ジェネリック・ユーザ・ガイド
  • Cortex-M33デバイス・ジェネリック・ユーザ・ガイド
 ほとんどのソフトウェア開発者にとって,ソフトウェア・コードの大半は,C/C++で書かれているため,Cortex-Mプロセッサを使用するために命令セットを完全に理解する必要はありません.しかし,命令セットの一般的な理解は,次のような場合に役立ちます.
  • デバッグ(例:問題を理解するためにアセンブリ・コードをシングル・ステップで実行する場合)
  • 最適化(最適化されたC/C++ コード列を作成するなど)
 アセンブリ・コーディングが必要な場合もあります.例えば次になります.
  • 幾つかのツール・チェーンでは,スタートアップ・コード(リセット・ハンドラなど)は,アセンブリ言語で記述されている.従って,(必要に応じて)スタートアップ・コードの変更には,アセンブリ言語の理解が必要になる
  • 最適化のための手書きコードの作成(例:Cortex-M33マイクロコントローラでのDSP処理など.注意として,CMSIS-DSPライブラリは,既に最適化されているため,手書きコードを作成することなく使用できる)
  • RTOS設計におけるコンテキスト切り替え操作や,スタック・メモリを直接操作するような場合,アセンブリ・コーディングが必要(通常,コンテキスト切り替えのためのアセンブリ・ソースは,RTOSソフトウェアに含まれているため,RTOSを使用する場合はアセンブリ・コーディングは必要ない)
  • 現在選択されているスタック・ポインタが有効なアドレス範囲を指していない場合のフォールト例外ハンドラの作成(13.4.1節参照)
 C/C++プロジェクトにアセンブリ・コードを追加できます.幾つかの方法が利用できます.これらは次のとおりです.
  • アセンブリのソース・ファイルをプロジェクトに追加
  • インライン・アセンブラを使って,C/C++コードの内部にアセンブリ・コードを追加



■本書を取り巻く市場■
 Arm Cortex-M23/M33は,これから10年間,汎用マイコン(MCU)のセキュリティ機能(TrustZone)を搭載したコアとして利用されます.Arm Cortex-M23やM33を搭載するマイコンの市場は,自動車,家電,IoTデバイスなど,さまざまな分野で成長を続けています.特に自動車産業の電動化や自動運転の進展により,これらのマイコンの需要が拡大しています.




■本書の内容■

 本書は,Armv8-MアーキテクチャとCortex-M23/M33プロセッサで利用可能な機能に重点を置いています.
 内容は,Armv8-Mアーキテクチャの入門,命令セットの概要,命令セットの使用例,プログラマーズ・モデル,ハードウェアの特徴,割り込み処理,OSサポート,TrustZoneテクノロジとセキュアなソフトウェア開発,このプロセッサのデバッグ機能など,多くの機能を解説しています.
 さらに,TrustZoneテクノロジについても詳しく説明しており,IoTアプリケーションのセキュリティにTrustZoneテクノロジがどのように役立つか,その動作,このテクノロジがプロセッサのハードウェア(メモリ・アーキテクチャ,割り込み処理など)に与える影響,安全なソフトウェアを作成する際のその他のさまざまな考慮事項などについても説明しています.

 


■本書詳細■
判型/ページ数:B5判/744ページ
定価:8,800円(本体8,000円)
発行:2024年11月1日
著者:Joseph Yiu 翻訳:五月女 哲夫
ISBN:978-4-7898-3648-7
◎購入方法◎
CQ出版WebShop
FAX/E-mail 購入申込書
amazon


書籍の外観


2025年3月26日
■オンライン・セミナ開催■

IoT時代のセキュリティに備える!
Arm Cortex-M23/M33の基礎




●開催主旨
 マイコンを使用した組み込み機器は,高性能化とネットワークの発達により,IoT(モノのインターネット)と呼ばれるデバイスに発達しました.
 IoTデバイスは,従来の機器とは異なり,ネットワークへの接続により,機能の更新やさまざまなデータの取得,多様な機器との連携など,多くの恩恵を受ける事ができます.
 その一方で,ネットワーク接続される機器に対して,十分なセキュリティ対策が取られているケースは少ないようです.
 そこで,本セミナでは,TrustZoneを搭載したArm Cortex-M23/M33とセキュリティの基礎を分かりやく解説いたします.
 


●セミナ内容
 13:00~ 
1.Cortex-M23 と Cortex-M33 プロセッサの特徴
 従来のCortex-MシリーズとCortex-M23,Cortex-M33の比較やプロセッサの概要について紹介します.

 14:00~ 
2.Armセキュリティ TrustZoneの基礎
 IoT向けのデバイスに最適な,Cortex-Mシリーズ向けのTrustZoneについて解説します.

 15:00~ 
3.ソフトウェア開発とセキュリティの設定事例
 Arm Keilから、Cortex-M33のセキュリティ設定の変更方法について解説します.


※本セミナでは,CQ出版社から販売中の書籍「Arm Cortex-M23/M33プロセッサ・システム開発ガイド」を参考資料として使用します.また,セミナ終了に書籍に関するお得な情報もございます.



●開催概要
開 催 日:
2025年3月26日(水)
時   間:
13:00~16:00
参 加 費:
無料でご参加いただけます(事前登録制)
主催(共催):
アンドールシステムサポート(株),CQ出版社
協   力:
アーム(株)
セミナ形式:
オンライン(Zoomウェビナー)
お申し込み:
お申し込みはこちらから[アンドールシステムサポート(株)のページを開きます]

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